「ボロ戸建ては安く買えるけど、持っているあいだの税金っていくらなんだろう💦」


「築古だから安いはず。でも思ったより高かったら、利回りが崩れてしまう💦」

物件価格やリフォーム費用の情報は、ネットにたくさんあります。

でも買ったあとに毎年かかる固定資産税の実額は、なかなか出てきません。

ゆるり

この記事では、わが家に届いた納税通知書3枚をすべて公開します⛄

結論を先に書きます。

戸建て2棟とアパート1棟、合わせて年63,200円でした。

この記事で分かること

・ボロ戸建て3棟の固定資産税の実額(納税通知書の写真つき)

・安く買った物件のほうが、税金が高くなることがある理由

・市によっては都市計画税がかからないこと

・固定資産税が利回りをどれくらい下げるのか

ボロ戸建て3棟の固定資産税は、年63,200円でした

まず全体を出します。
わが家が持っているのは、戸建て2棟とアパート1棟です。

物件買った値段構造・建築年年税額
1棟目222万円木造・昭和39年12,234円
2棟目180万円木造・昭和52年20,260円
3棟目980万円アパート1棟30,800円
合計——63,200円

満室のときの家賃は、月17万9,000円です。
年間だと約215万円なので、税金は家賃収入の約2.9%にあたります。

実際の通知書がこちらです。3棟目(アパート)の分です。

右下の「納付年税額」が30,800円。これが1年分です。

ゲコろん

思ったより安いゲコ🐸

ゆるり

築19年と比較的築浅だったので、最初はもっと取られると思っていました⛄

1棟ずつ、中身を見ていきます

ここからは1棟ずつ、内訳を出していきます。
固定資産税は、土地と家屋に分けて計算されます。

① 1棟目は12,234円。内訳は土地4,648円+家屋7,586円

1棟目は、222万円で買った木造の戸建てです。
登記上の建築年は昭和39年。2026年の時点で築62年になります。

区分広さ課税標準額税額
土地68.11㎡332,047円4,648円
家屋95.45㎡541,925円7,586円
合計——12,234円

② 2棟目は20,260円。内訳は土地2,395円+家屋17,865円

2棟目は、180万円で買った木造の戸建てです。
建築年は昭和52年。2026年時点で築49年になります。

区分広さ課税標準額税額
土地121.77㎡171,107円2,395円
家屋85.45㎡1,276,141円17,865円
合計——20,260円

1棟目と2棟目は同じ市にあるので、通知書は1枚にまとまっています。
所在地の欄は、わが家の住所が分かってしまうため黒く塗っています。

1棟目と2棟目の税額が、土地と家屋に分けて書かれています。

③ 3棟目は30,800円。ここだけ都市計画税がついた

3棟目は、980万円で買ったアパートです。
3棟のなかで、ここだけ都市計画税がかかっています。

区分固定資産税都市計画税
土地の課税標準額336,000円672,000円
家屋の課税標準額1,425,000円1,425,000円
合計1,761,000円2,097,000円
税額24,600円6,200円
納付年税額30,800円—

安く買った2棟目のほうが、税金は1.7倍高い

3棟分を並べて、おかしなことに気づきました。
安く買った2棟目のほうが、税金は高いのです。

買った値段家屋の課税標準額年税額
1棟目222万円541,925円12,234円
2棟目180万円1,276,141円20,260円

42万円も安く買った2棟目のほうが、税金は約1.7倍。
年に8,026円の差がつきます。

ゲコろん

なんでゲコ?安いほうが得じゃないの🐸

決まるのは「買った値段」ではなく「家屋の評価額」

固定資産税は、買った値段とは関係ありません。
市が決めた評価額をもとに計算されます。

固定資産税の計算のしかた

課税標準額 × 1.4% = 固定資産税

※課税標準額は、市が決めた評価額をもとに決まります。買った値段ではありません。

※土地は、人が住む家が建っていると最大6分の1に軽くなります。

家屋の評価額は、建てたときの値段と、建ってからの年数で決まります。
同じ木造でも、新しいほうが評価額は高くなります。

1棟目は昭和39年、2棟目は昭和52年。
2棟目のほうが13年新しいぶん、家屋の評価が高く残っていたわけです。

安く買えた物件ほど税金も安い、とは限らない

買うときは「安く買えた」と喜びました。
でも税金は、その喜びとは別のものさしで決まっていました。

物件を比べるときは、売り出し価格だけでなく固定資産税も並べる。
これが、やってみて分かったことです。

ゆるり

買う前に調べられたのに、私は調べていませんでした⛄

築古なのに、土地より家屋のほうが高いことがある

もうひとつ、思い込みが外れたことがあります。
3棟目は土地より家屋のほうが4倍以上高いのです。

区分課税標準額
土地336,000円
家屋1,425,000円

「築古なら建物の価値はゼロに近いはず」と思っていました。
でも、家屋の評価額には下限があります。どれだけ古くなっても、ゼロにはなりません。

土地が安い地域で建物が大きい物件だと、こうなります。
築年数だけで判断すると、見込みが外れます。

築古物件を買ったときに他に何が起きたかは、「【体験談】ボロ戸建て投資はやめとけ?築59年を買った後悔と対策」で詳しく書いています。

買う前に知っておきたかった2つのこと

3枚の通知書を並べて、はじめて分かったことが2つあります。

① 市によっては、都市計画税がかからない

3棟目には都市計画税が6,200円ついています。
でも1棟目と2棟目の市では、都市計画税がありません。

この市は、市の公式資料でも「現在課税していない」と書かれています。
中核市58市のうち51市は課税しているので、めずらしいほうです。

同じ築古の木造でも、どの市にあるかで税目そのものが変わります。
隣の市なら数千円違う、ということが起こります。

ゲコろん

場所でこんなに変わるゲコか🐸

② 人が住む土地なら、税金は6分の1になる

3棟目の通知書を見ると、都市計画税の土地(672,000円)が、固定資産税の土地(336,000円)のちょうど2倍になっています。

これは住宅用地の特例が効いている証拠です。
人が住む家が建っている土地は、固定資産税が6分の1、都市計画税が3分の1に軽くなります。

逆に言うと、家を壊して更地にすると、土地の税金は最大6倍になります。
「古いから解体しよう」と決める前に、ここは必ず計算してください。

買う前に確認したい3つのこと

① 課税明細書を見せてもらう(固定資産税がいくらか先に分かる)

② その市に都市計画税があるか調べる(市のホームページに書いてあります)

③ 更地にする予定があるなら、税金が何倍になるか先に計算する

固定資産税は、利回りをどれくらい下げるのか

いちばん気になるのはここだと思います。
1棟目で計算してみます。

項目金額
買ったときの総額(物件+修繕)389万円
家賃(月)44,000円
家賃(年)528,000円
固定資産税(年)12,234円
表面利回り約13.6%
税金を引いたあと約13.3%

下がるのは0.3ポイントでした。
月に直すと約1,020円です。

もちろん管理費や修繕費は別にかかります。
でも、固定資産税だけを見れば、利回りを大きく壊すものではありませんでした。

ゆるり

買う前にいちばん不安だった部分が、実はそこまで重くなかったです⛄

ただし、家賃が入らない月も税金は来ます。
空室が長引いたときの現実は、「【3棟の収支を公開】戸建て投資は儲からない?まだ元が取れていない私の本音」に書きました。

固定資産税は、買う前に調べられます

ここまで読んで「買う前に知りたかった」と思った方へ。
実は、買う前に調べられます。

買う前に固定資産税を知る3つの方法

① 売主さんの課税明細書を見せてもらう(不動産屋さん経由で頼めます)

② 市役所で固定資産課税台帳を見る(買主は、売買契約後なら閲覧できる場合があります)

③ 固定資産評価証明書を出してもらう(売主さんに頼む形になります)

いちばん早いのは①です。
物件を見に行くときに「固定資産税はいくらですか」と聞けば、たいてい教えてもらえます。

聞きにくいことではありません。
買う側が知っておくべき費用なので、遠慮せずに聞いてください。

よくある質問

Q. 納税通知書はいつ届きますか?

毎年4月から6月ごろに届きます。
その年の1月1日時点で持っている人に課税されます。

支払いは年4回の分割か、一括かを選べます。
わが家は分割で払っています。

Q. 年の途中で買ったら、誰が払いますか?

1月1日時点の持ち主、つまり売主さんに課税されます。
ただし売買のときに、引き渡し日を境に日割りで精算するのが一般的です。

契約書に書かれているので、買う前に確認してください。

Q. 築古なら固定資産税はゼロになりますか?

なりません。
家屋の評価額には下限があり、どれだけ古くなってもゼロにはならないしくみです。

わが家の築62年の家屋にも、7,586円が課税されています。

Q. 空き家でも税金はかかりますか?

かかります。
さらに、管理されていない空き家が特定空家に指定されると、住宅用地の特例が外れます。

そうなると土地の税金が最大6倍。
空き家を放置するのがいちばん高くつきます。

まとめ:買う前に、固定資産税も並べて比べよう

わが家の3棟の固定資産税は、合わせて年63,200円でした。
家賃収入の約2.9%です。

  • 安く買った物件のほうが、税金が高いことがある(決まるのは評価額)
  • 築古でも、土地より家屋のほうが高いことがある
  • 市によっては都市計画税がない
  • 更地にすると、土地の税金は最大6倍になる

固定資産税は、利回りを壊すほどの金額ではありませんでした。
でも買う前に調べられるのに、調べていなかったのは反省点です。

次に物件を見に行くときは、値段と一緒に「固定資産税はいくらですか」と聞いてみてください。
それだけで、買ったあとの景色が変わります。

ゆるり

数字が分かると、こわさは減ります⛄

そもそも、どうやって物件を探すのかについては「【体験談】ボロ戸建ての探し方|毎朝2時に起きて2棟見つけた私のやり方」にまとめています。

不動産投資でかかるお金の全体像は、「【まとめ記事】不動産投資はやるべき?資産が増える仕組みと始め方を解説。」をご覧ください。

この記事を書いた人

ゆるり/築古不動産投資家・4児の子育て中
2022年スタート。公務員として働きながら、県外に戸建て2棟+アパート1棟を所有。
2026年現在、満室時で月17万円ほどの家賃収入があります。